株式投資を行う際には、企業の財務状況を理解するためにいくつかの指標が用いられます。その中でも特に重要なのが、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)の3つです。この3つの指標は、投資家が株価が適正かどうかを判断する際の基準となります。
PER(株価収益率)
PERは、企業の株価が1株当たりの純利益の何倍で取引されているかを示す指標です。計算式は以下の通りです。
PER = 株価 ÷ 株当たり純利益
PERが低いほど、株価は利益に対して割安と判断されます。一般的に、PERが15倍程度であれば適正な株価とされていますが、業界や市場の状況によって適正値は異なります。
PBR(株価純資産倍率)
PBRは、企業の株価が1株当たりの純資産に対して何倍で取引されているかを示す指標です。計算式は以下の通りです。
PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産
PBRが1倍未満であれば、株価は純資産に対して割安と判断されます。逆に、PBRが1倍を超える場合は、株価が純資産よりも高いことを意味し、割高と判断されることがあります。
ROE(自己資本利益率)
ROEは、企業が株主から預かった資本をどれだけ効率的に利益を生み出しているかを示す指標です。計算式は以下の通りです。
ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROEが高いほど、企業は資本を効率的に利用して利益を上げていると判断されます。一般的に、ROEが10%以上であれば健全な企業とされ、20%を超えると優良企業と評価されることが多いです。
これらの指標の基準値は業種によって違います。
同じ業種間で比較して株価が割安か割高かの判断基準にしましょう!
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